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ジョアリングバンジーライン

ジョアリングバンジーライン

「バンジーシステム」とは、橇と犬の間のラインにプラスして、力が急に力が加わった時に双方のショックを和らげるための装置です。(犬の走りだしや橇の急ブレーキなど)

バンジーシステム

カラビナやラインと接続する部分は、ハーネスにも使用している耐久性のあるテープ。ゴムを覆っている生地は紫外線による劣化からゴムを保護すると共に、万が一ゴムが切れた時のセーフティの役目をします。ジョアリングバンジーラインは、ロープがセーフティになります。

※セーフティ=犬ぞりでは、《ラインが切れてしまって犬だけが走り去り、橇とマッシャーが置き去りにされる》そんなシーンは映画の一場面にも登場するほど恐ろしい出来事です。マッシャーと橇を繋ぐセーフティは「スナブライン」と呼びます。

今まで、橇で使うバンジーシステムは4種類もあるのに、ジョアリングバンジーラインは1Dog用だけしか用意していませんでした。でも、体の大きな犬や力の強い犬がスキージョアリングでバンジーラインを使ってくださっているのを拝見したら、ビヨ~ンと伸び切っていたんです。

私の中では、「バンジー」という物は「伸びきる前に収縮する力が働いた方が良い」と考えていたにもかかわらず、今まで気に留めなかったのは自分がスキージョアリングをしないから(できないから)だったからなのかもしれません。
「気がついたのなら作らなければ !(^^)! と、昨年から試作を開始。4月に2Dog用のバンジーラインが完成しました!

ジョアリングバンジーライン

1Dog用のバンジーラインは8mmロープを使用していますが、ゴムを2倍にしたため8mmロープでは収まらず、10mmロープを使いました。
ゴムの強度が上がったので、スキージョアリングの2Dogだけでなく、バイクジョアリングにも(当然カニクロスにも)使えるようになり、用途が広がりました。

バイクジョアリングの時に使う「サポートライン+バンジーシステム」の代りとしてジョアリングバンジーラインを使うのも良いですね。
その場合は、自転車から犬までの距離が変わってくるので、調整用ラインなどを使って調整しましょう。

ちなみに国際的な規定では、バイクジョアリングで「伸縮性のライン」を使う場合、犬と自転車の距離は、2m以上3m以内とあります。カニクロスでは、犬と人との距離が1.5m以上2.5m以内になっています。
「伸縮性のライン」とは、バンジーシステムやバンジーラインを含むものと考えて良いでしょう。ジョアリングバンジーラインが伸びた状態で1Dogや2Dogラインとの合計を測ってみてください。