犬達の居住スペースの西に2階の屋根より高く、こんもりと枝を広げた大きなケヤキがあります。夏には貴重な日陰を生み出し、午後の西日から犬達を守ってくれています。
犬達の活動スペースには遮光ネットを張って直射日光を避けてはいますが、幹に手を回してもひとりではかかえられない程の太さのこのケヤキが作る、高い位置からの日陰はとても貴重です。
サワサワと風に揺られる葉の音も好きですし、鳥達が羽を休めながら素敵な囀りを聞かせてくれることも。我が家にとって「犬達の住居スペース」「ドッグラン」「自家菜園」などと並ぶ、無くてはならないもののひとつです。
そして、大きな日陰を作り出してくれる膨大な数の葉は、晩秋には色を変え舞い降ります。今の若犬達が仔犬の頃は、風に乗って飛んでくる落ち葉を喜んで追いかけていました。大人になった今では、日向ぼっこをしながら目で追いかけるだけですが、暇を持て余している時はひらひらと舞う落ち葉を空中でキャッチして遊んでいます。
犬ぞりを趣味としている皆さんが同じだと思いますが、私達も秋から冬への移り変わりを、夏のうちから待っています。犬達を走らせることができる気温になるのはいつ頃か?とか、雪の量はどのくらいか?とか・・・用具類のメンテナンスをしながら、長期予報に耳を傾け子供のようにワクワクしながら冬の犬ぞりシーズンを待ちます。
でも、気象庁の長期予報より正確なのは、「自然を観察すること」です。彼岸花の咲く時期だったり、秋ナスの皮が固くなって食べられなくなる時期、刈り取られた後の稲の生長具合でも暖かいか寒いか判ります。昨年はもう一度稲穂が出るのでは?と思われるくらい成長しました。
そして私達が目安にするのは、ケヤキの葉の落ち具合です。10月中旬から落ち始め、7割ほど葉がなくなると早朝トレーニングが始められます。(落ち始めから7割までがとても長く感じます)
落ち葉の掃除は大変な作業ですが、夏に日陰を作ってくれたり、トレーニング時期を知らせてくれるこのケヤキを大切にしたいと思っています。
ちなみに、春先のシーズン終わりは、隣家の梅の花の咲き具合とトレーニングコースの菜の花を目安にしています。